【研究学園の電車事情】TX通勤は「快速通過」と「運賃」が辛い?8両化と延伸の最新事情

研究学園エリアに20年住んでいますが、はっきり言います。「つくばエクスプレス(TX)があるから都内通勤も楽勝」と考えるのは危険です。

確かに秋葉原まで直結ですが、研究学園駅には「快速」が止まりません。さらに運賃はJRより高く、朝のラッシュは年々過酷になっています。

この記事では、不動産屋の広告には載っていない「TX通勤のリアルな不便さ」と「8両化・延伸の最新情報」を、住民目線で包み隠さず解説します。

【重要】研究学園駅に「快速」は止まらない

多くの移住検討者が見落とす最大の罠、それは「研究学園駅は快速通過駅である」という事実です。

始発のつくば駅からは、秋葉原まで最速45分の快速に乗れます。しかし、隣の研究学園駅から乗る場合は「区間快速」か「普通」しか選択肢がありません。

始発駅との決定的差

座れない&遅い

研究学園駅から秋葉原駅までの所要時間は、区間快速で約50〜55分です。数字上は5〜10分の差ですが、体感的なストレスは段違いです。

  • 座席確保が困難:始発のつくば駅で席が埋まり、研究学園からの乗車ではまず座れません。
  • 通過待ちの屈辱:普通列車に乗ると、途中の駅で快速に追い抜かれるため、余計に時間がかかります。

「たかが1駅」と思うかもしれませんが、毎日の往復2時間立ちっぱなしは、20年住んでも慣れない苦行です。

【運賃比較】常磐線より高い

TXは常磐線より「月5,000円」高い衝撃

「茨城の電車は高い」と言われますが、TXの運賃はJR常磐線と比較しても割高です。

実際に、東京駅までの通勤を想定して片道運賃(IC利用)を計算してみました。

ルート運賃乗換
TX 研究学園→東京
(秋葉原乗換)
1,298円必須
JR 土浦→東京
(上野東京ライン)
1,166円不要

毎日132円の差が家計を圧迫する

TXで秋葉原まで行き、JRに乗り換えて東京駅へ向かうと、土浦駅からJR一本で行くよりも片道132円、往復で264円高くなります。

これを1ヶ月(20日出勤)続けると、差額は5,280円。年間で約6万円も交通費が変わります。

会社から交通費が全額支給されるなら良いですが、上限がある場合や自営業者にとっては、無視できない「固定費」の差となります。

【混雑対応】8両化は「2030年代」までお預け

開業以来、予想を上回るペースで利用者が増え続けているTX。朝のラッシュ時は「痛勤」と呼ばれるほどの混雑率です。

これに対し、運営会社も対策を進めていますが、即効性のある解決策にはなっていません。

新型車両「TX-4000系」導入検討の動き

現在、TXは6両編成で運行していますが、これを8両編成にする工事が進められています。しかし、8両化の運用開始予定は「2030年代前半」です。

まだ数年は6両編成のまま、増え続ける人口に耐えなければなりません。

一方で、2025年度からの中期経営計画では、新型車両「TX-4000系」の導入検討が発表されました。車両数を増やして運行本数を底上げする狙いですが、抜本的な解決にはもう少し時間がかかりそうです。

【延伸計画】土浦接続で「始発座席争奪戦」が激化?

TXには、つくば駅からさらに奥へ延伸する計画があります。2023年6月、茨城県は延伸先を「土浦方面」に決定しました。

茨城県民には朗報、研究学園民には悲報

土浦駅まで繋がりJR常磐線と接続すれば、県内の移動は劇的に便利になります。万が一TXが止まっても常磐線で帰れるなど、リスク分散のメリットもあります。

しかし、研究学園住民にとってはデメリットも懸念されます。

  • 始発メリットの消滅:土浦からの乗客が流れ込み、つくば駅始発でも座れなくなる可能性があります。
  • 混雑の悪化:常磐線沿線からの乗り換え客が増え、ラッシュ時の混雑率がさらに上がるでしょう。

延伸による利便性向上は歓迎ですが、すでにパンク寸前の車両キャパシティが耐えられるのか、不安が残ります。

送迎ロータリーは「路駐地獄」

最後に、TXそのものの問題ではありませんが、研究学園駅を利用する上で避けて通れないのが「駅前ロータリーの貧弱さ」です。

都内の駅に比べて設計が甘く、朝夕の送迎時には自家用車で溢れかえります。

バスも通れない?危険な送迎の実態

駅周辺にはコインパーキングがありますが、利用料を節約しようとする車がロータリー内外に路上駐車を繰り返しています。

  • バスの運行阻害:企業の送迎バスや路線バスが、路駐車両のせいでスムーズに入れません。
  • 通学の危険性:私のブログでも触れていますが、研究学園は学校不足でスクールバスを利用する生徒も多いです。子供たちが車の間を縫って歩く状況は非常に危険です。

車社会のつくば市において、駅前の交通整理が追いついていないのが現状です。

まとめ

つくばエクスプレスは研究学園の発展に不可欠な存在ですが、「手放しで最高」とは言えません。

研究学園駅でのTX通勤の現実:

  1. 快速通過:都内まで50分以上立ちっぱなしの覚悟が必要。
  2. 高い運賃:JR常磐線より月5,000円以上コストがかさむ。
  3. 8両化は遠い:混雑解消は2030年代まで待つ必要あり。

それでも街並みの綺麗さや住みやすさは研究学園の魅力です。これらの「交通のデメリット」を許容できるかどうかが、この街で満足して暮らすための鍵になるでしょう。