「志望校、だいたい決まってきたけれど……実際に毎日どうやって通うの?」
研究学園エリアで子育てをしていると、高校受験のタイミングで必ずぶつかるのが「通学の壁」です。
TX(つくばエクスプレス)は便利ですが、県内の高校は必ずしも駅に近いわけではありません。
「毎朝、駅まで親が送るの?」
「雨の日の送迎渋滞は?」
「公立高校へのバスルートは?」
共働きの親御さんにとって、3年間の通学負担は偏差値と同じくらい切実な問題です。
そこで今回は、研究学園在住20年の筆者が、研究学園駅から通える主要高校への「具体的なアクセス方法」を徹底調査しました。
私立のスクールバス事情から、複雑な公立高校へのルートまで、これ一本で全ての悩みを解決します。
「スクールバス」と「路線バス」は別物です
まず、高校選びで絶対に知っておくべき前提があります。
それは、「私立はスクールバスがあるが、公立は自力で行くしかない」という点です。
| 比較項目 | 私立のスクールバス | 公共の路線バス |
|---|---|---|
| 対象の学校 | 私立高校のみ (日大、常総、茗溪など) | 主に公立高校 (土浦一高、竹園、栄進など) |
| ルート | 研究学園駅から学校へ直行 (ドア・ツー・ドア) | 駅やセンターで乗り継ぎが必要 |
| 快適さ | ほぼ座れる・生徒のみ | ラッシュ時は満員・不特定多数 |
| 親の負担 | ほぼゼロ (駅まで送ればOK) | 大 (雨の日の駅送迎や、乗り継ぎの把握) |
この違いを理解した上で、それぞれの学校へのルートを見ていきましょう。
【私立】研究学園駅から「スクールバス」が出る学校一覧
私立高校の最大のメリットは、スクールバスによる「通学圏の拡大」と「親の送迎負担ゼロ」です。
一番安心なのは、駅前のロータリーから学校の敷地まで直行してくれることです。
研究学園駅(北口・南口)に発着する主な私立高校のデータをまとめました。
| 学校名 | 発車時刻(目安) | 特徴・注意点 |
|---|---|---|
| 土浦日大 | 7:45頃 | 【おすすめ】 所要時間35分ほど。本数も多く、利用者が多いので安心です。 |
| 常総学院 | 7:35頃 | 【おすすめ】 つくばセンターを経由して学校へ向かいます。学習重視の生徒多数。 |
| 茗溪学園 | 7:25 / 7:55 | 近いですがバスがあります。雨の日や荷物が多い日に重宝します。 |
| 霞ヶ浦高校 | 7:23頃 | 阿見町ですが、直通バス一本で行けるのは大きいです。 |
| 東洋大牛久 | あり | 【要注意!】 年度によりルート変更あり。 遠回りルートだと約80分近くかかることも。「TX+常磐線+スクールバス(牛久駅から)」の方が早いケースも。 |
※時刻は年度により変更の可能性があります。必ず最新の学校案内をご確認ください。
それぞれの学校について、さらに詳しく解説します。
1. 土浦日本大学高等学校(土浦日大)
県内最大級のマンモス校だけあり、バス網も最強です。
- 発車時刻: 7:45頃(研究学園駅)
- 所要時間: 約35分
- 特徴: 本数が多く、部活終了後の遅い便も充実しています。
「通学が楽だから」という理由で、あえて県立を避けて日大を選ぶ家庭も多いです。
2. 常総学院高等学校
土浦日大と並び、広域バスルートを持っています。
- 発車時刻: 7:35頃
- 所要時間: 約35〜40分
- 特徴: つくばセンターを経由して学校へ向かいます。
バスの中では単語帳を開いて勉強する生徒が多く、学習習慣がつきやすい環境です。
3. 茗溪学園高等学校
研究学園からは「近そうで遠い」約4kmの距離。ここは「自転車」か「バス」かで悩みます。
【パターンA:自転車通学】
所要時間20〜25分。
北大通りなどの平坦な道を行くため走りやすいですが、つくば特有の冬の「空っ風」や梅雨時は過酷です。
【パターンB:スクールバス(推奨)】
朝は7:25 / 7:55の2便体制(※年度による)。
雨の日だけ親が送迎しようとすると、研究学園駅周辺の大渋滞に巻き込まれます。共働きなら、安全を買う意味でもバス契約がおすすめです。
4. 東洋大学附属牛久高等学校
【要注意!】 バスはありますが、研究学園からのルートは年度によって変動があります。
基本的には「TXみどりの駅」か「JRひたち野うしく駅」まで電車で行き、そこからスクールバスに乗るルートが主流です。
研究学園から直通バスが出ている年もありますが、遠回りをするルートだと片道80分近くかかるケースもあるため、必ず最新の学校案内を確認してください。
【公立】「つくバス」や「路線バス」で行くリアルなルート
公立高校(土浦一高・竹園・栄進など)にはスクールバスがありません。
「研究学園駅」からどうやって通うのが一番現実的か、地元民の視点で解説します。
土浦第一・土浦第二高等学校
研究学園から土浦方面へ抜けるには、2つのルートがあります。
ルート①:【直通】研究学園駅から路線バス(関東鉄道)
朝の通学時間帯(6:55発など)に限り、研究学園駅から土浦一高へ直行する路線バスが運行されています。
メリット: 乗り換えなしで楽。
デメリット: 本数が極端に少ない。1本逃すと遅刻確定です。また、学園局前などの渋滞で時間が読めないリスクがあります。
ルート②:【推奨】TXつくば駅(センター)経由
一度TXで「つくば駅」まで行き、そこから「つくばセンター」発のバスに乗り換えます。
なぜ「乗り換え」が推奨なのか?
つくばセンターからは土浦方面へのバスが頻繁に出ているため、「1本逃しても次がある」という安心感が違います。
遅刻が許されない高校生にとっては、ルート②の方が現実的で安全です。
牛久栄進高等学校
牛久栄進は最寄り駅がないため、「電車+バス(または自転車)」の乗り継ぎが必須になります。
【基本ルート】
TX研究学園駅 →(電車約5分)→ TXみどりの駅 →(路線バス or 自転車)→ 学校
- 乗り継ぎの注意点:
みどりの駅からのバスは、朝のラッシュ時に非常に混雑します。
そのため、みどりの駅から自転車(約15〜20分)で通う生徒も多いですが、夏場や雨の日は体力が必要です。 - 親のサポート:
「みどりの駅」までは電車で自分で行ってもらい、駅からは自転車、というスタイルが現実的かもしれません。
つくば秀英・つくば工科
利用バス: つくバス「谷田部シャトル」
研究学園駅から15〜20分程度。自転車でも行ける距離ですが、雨の日はこの「谷田部シャトル」が大混雑します。
定員オーバーで乗れないことも稀にあるので、雨の日はかなり早めに駅に行く必要があります。
バス通学は「親の自由」と「子供の学習時間」を作る
「バス代が高いからもったいない」と思うかもしれません。
しかし、実際にバス通学を選んだご家庭からは、「お金以上の価値があった」という声をよく聞きます。
1. 親の「朝のストレス」が激減する
雨の日の研究学園駅ロータリーは、送迎の車で地獄のような渋滞になります。
バス通学(特にスクールバス)なら、その渋滞に巻き込まれることなく、親御さんは自分の出勤準備に集中できます。
朝の忙しい時間に、「早くしなさい!」「送って!」という喧嘩がなくなるだけでも、家庭の雰囲気は劇的に良くなります。
2. 「待ち時間」は最強の「勉強時間」になる
スクールバスの唯一のデメリットは、「自分の好きなタイミングで帰れない(バスの時間に合わせる必要がある)」ことです。
しかし、これを逆手に取るとメリットになります。
- 15:40 授業終了
- 15:40〜16:30 【バス待ち時間】
→ ここが重要!
次のバスまで50分あるので、強制的に自習室で課題を終わらせたり、友達と教室で喋ったりする「青春の時間」になります。
電車通学だとすぐに帰宅してスマホを触ってしまいがちですが、バスの時間という「制約」のおかげで、学校で課題を済ませてくる習慣がつきやすくなります。
まとめ:偏差値だけでなく「通いやすさ」も重要な判断基準
研究学園エリアからの高校通学は、学校によって難易度が大きく異なります。
- 私立(スクールバス): 移動中も座って休める・勉強できる。
→ 生活の質(QOL)が高い。 - 公立(路線バス): 乗り換えや立席で体力が削られる。
→ 覚悟と体力が必要。
高校選びの際は、ぜひ「3年間、雨の日も風の日も通えるか?」という視点を加えてみてください。
それは親の負担を減らすだけでなく、お子さんが勉強や部活に集中できる環境を作ることにも繋がります。